藤の花の季節になりました。本当に新緑が目に沁みますね。
あっという間に一月が経ってしまいました。
4月末から、こちらの芝居のワークショップで、ローカルのプロの役者さんたちと、芝居を作っていました。
こちらで言うワークショップというのは、日本で認識のあるものと違って、作品を作っていく過程のことを言います。
今回の芝居は、日系3世の女性が書いた、「おかず」。第二次大戦の時に、収容所に強制収容されて、カナダから日本に帰国を余儀なくさせられた家族の話。私はその家族の母親と日本に住んでいた姑の役をやりました。台詞は英語がほとんどで、少し日本語が混じったものでした。
今回の催しは、「Sea
of Sories」という企画で、劇場主宰の公募のお話を舞台に作り上げていくために書かれた10分の作品を6本、同時上演しました。と言っても、ワークショップなので、まだ過程なのですが、できたところまでを公開する、と言うことです。ですから、台本片手に、という作品もありました。稽古は3時間を5日間。
たとえ短い作品で、プロの役者がやっている、と言っても、かなり大変。短い時間でいかに無駄なく作っていくか。何しろ台本は稽古の始まる前日の夜にメールで送られてきたのですから、覚える時間もなく、、。
それでも5日目には、3度通し稽古をして、なんとか発表にこぎつけそう、という感じでした。
今回の作品を通して、当時の日系移民の方達のご苦労を少しですが感じらたのは収穫でした。
収容所に行くことが決定して、2時間の間に全ての持ち物を整理しなければならなかったこと。家も船(漁師が多かった)も車も全て取り上げられて、ほとんど着の身着のままで、行く先も知らされずに貨物の汽車に乗せられたこと。西海岸には住めなくなり、ロッキーを越えて東に行くのでなければ、日本に帰らなければならなかったこと、など等。
また、俳優の世界では組合の力がかなり強くて、劇場によっては、色々な制約があること。
例えば、衣裳を裏で着替える場合には、必ず衣裳さんを雇い、着替えを手伝うという状態でなければならないこと。今後の資料という為のビデオを撮るには、組合に入っている出演者には映像権料を支払わなければならない、など。