その20:
命の重さ
 

 手術後、1ヶ月が経ちました。2週間目から3週間目の痛みが一番つらかったです。励ましのメールをいただいても、椅子に長く座っていることが出来ず、メールを書く気にもなれませんでした。今、ようやく痛みが落ち着いてきたところです。痛みというのは、見えている傷というより、見えないところの傷でした。それと同時に、手術の為にバランスをくずした体型からくる背中の痛み。なにしろ作った方の乳房の方が、はれているせいもあって大きくて重いので、体が自然にバランスをとろうとして、背中に負担がかかるのです。それと同時に、お腹も切っているので、前かがみになっている事もありました。
 20分も椅子に座っていると、つらくなって来て、横にならなければいられませんでした。かなりつらいものがありました。痛み止めのタイレノールと言う薬を飲んでいたのですが、だんだん胃や心臓が疲れてきて、しかも飲んでも飲まなくてもたいして痛みに変わりがなかったので、飲むのをやめたせいもありました。
 たまたま広告でセラペプタイズという、サプリメントを見つけ、それが神経痛やリウマチ、手術後の痛みを和らげる、と出ていたので、試してみました。そのせいもあるのか、4週目ごろから随分楽になってきました。夜中に無意識で身体を伸ばそうとします。よく、寝ていて伸びをしたりしますよね。あんな感じで伸びをして、痛くて目が覚めるのです。あんなに運動をして、ストレッチをしていた身体を横になって、しかも上を向いた状態でだけ寝ていて、それも背中に負担がかかっていたのかも知れません。少し楽になり始めた4週間目の31日の日曜日から、バーレッスンを始めました。とにかく足が「伸ばせ!」と、不平を言うのです。おそるおそる始めて、2、30分軽く動かすと、返って背中の痛みも傷の痛みも楽になっていました。とにかく、無理はしないで、少しずつやっています。

 痛みがつらかった時は、「私は自分の身体になって事をしてしまったのだろう。取り返しがつかない。」と思ったりもしました。でもまた、「だからこそ、今生きているのだ。」と思い直したりしました。そのうち目立たなくなるのでしょうが、今はつぎはぎだらけの身体です。
 傷口を1日3回、オイルマッサージするのですが(ローズヒップオイルを使っています。皮膚の再生に効果があるそうです。)その度に命の重さを感じさせられています。


 
前回の通信から、今日まで、日本は色々大変でしたね。台風、地震、そして人質。いずれも命の重さを考えさせられました。人質事件で、遺体が見つかったという報道があった夜は、なかなか眠れませんでした。今は「痛い」とか、「切る」と言う言葉や場面にすごく敏感になっていて、恐いのです。それにしても、遺体を搬送するのに、どうして米軍に頼むのでしょうか?そこに自衛隊がいて、何故自国の国民の遺体も運べないのでしょうか?
 危険だというなら、何故そんな危険なところに自衛隊を送ったのでしょうか?何もかも、アメリカに頼り、アメリカに追従している構図が見えて、日本人の誇りはどこにいったのだろう、と思ってしまいます。
 そして、ブッシュ再選。アメリカ人の半分以上が、全ては白か黒、敵か味方に分けられると思っているようで、ブッシュが分かりやすいと思っているようです。ブッシュ程度の頭でしか物を考えられないのでしょう。ケリーさんの考え方は高級過ぎて、理解できないらしいです。それと、アメリカという国は保守的で、宗教が大きな力を持っているのだと知りました。大統領になるまでパスポートも持っていなかった人が、大統領を2期も勤めるなんて。自分の国だけでやっている野球のプレーオフを、ワールドシリーズなんて言っていることに、疑問も持っていないなんて。アメリカと言う国がますますわからなくなってきました。カナダではケリーさんに大統領になって欲しいと思っていた人のほうが多く、かなりガッカリでした。ジョージアストレートの星占いは外れたようです。

 今回の地震、本当に深刻ですね。優太ちゃんが助かったというのが、救いでした。元気に育って欲しいと祈るばかりです。

 暗いニュースばかりが続きました。べーブルースの呪いはとけたようなのですが。

 次回は楽しい通信が書けますように!

  では、また!

                                                                                                    弥生

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