その19:
手術後10日
 

 退院して、1週間過ぎました。

 13日に整形手術の先生の検診があり、14日、乳がんのほうの手術の先生の検診がありました。

 13日の検診では、経過があまりにも良好というので、先生もビックリ。写真を撮らせて欲しいと言われました。そして、14日の検診で手術の結果を聞き、「ガンは抗がん剤やラジエーションで一旦小さくなったものの無くならずに、予想以上に大きくなっていて、手術して取ってしまった事は正解だった。」そうです。

  実は自分でも分かっていました。ガン特有の痛みが以前より強くなっていたのです。ですから、手術をして、勿論手術の痛みはあるものの、あのガン特有の得体の知れないインベーダーのような痛みがなくなったことは、本当に嬉しく感じましたし、生き返った気がしました。ドクターにはひたすら感謝でした。

 手術は3時間でした。

  4日の12時半に始まって、集中治療室に行き、7時近くには、病室に戻っていました。その日の夕飯は勿論食べていません。

  5日の朝、尿を取る管が外されたので、朝からトイレに立つようになりました。個室だったので、トイレは自室に付いていて、立ち上がったら3歩か4歩の所にありました。前回は麻酔が切れた時に吐き気がひどかったのですが、今回は点滴の中にその吐き気を抑える薬も混入してくれたので、吐き気は軽くてすみました。寝ていると足が動かなくなるというので、足にマッサージのような機具をつけて(案外気持ちよくない)いて、寝ている最中もひっきりなしに動くので、眠ったのかなんだか、という感じでした。
  1日3回、散歩できるようになったら取り外す、と言われたので、頑張って歩く事にしました。そうして、その夜には、足の機具は外してもらって、少し寝やすくなりました。私の血管が細く、また、抗がん剤などで余計に細くなっていて、もれているようなので、点滴も夜には外しました。その時の開放感!その日の食事は、朝はオートミールとコーヒーやジュースなど。でも、まだあんまり食べられずに、オートミールだけ半分くらい食べただけでした。昼食は、チーズであえたマカロニ。夕食はチキンのフライのようなもの。いずれにしても、高カロリー、高プロテイン食です。手術後の回復を早くするのには、たくさんプロテインを取るようにと言う事でした。その日は、家族に手紙を4通書きました。

  6日は朝から前日よりも長く散歩しました。散歩すると看護婦さんに誉められるのです。その間にもリハビリの先生が来て、リハビリの為の運動を教えてくれたり、整形の医師が何度も来て下さって、「上手く行っている。」と励まして下さいました。急に代わった整形の医師は、30代前半の若くてチャーミングな男性でした。若くて元気なので、朝早くとか、夜仕事が済んでから、とか、忙しい中を何度も見に来て下さって、元気付けて下さって、感謝しています。痛み止めは、錠剤を飲むようになりました。食事はだんだん食べられるようになって、夫が差し入れで持って来てくれた、葡萄やバナナ、ヨーグルトなども、病院の食事をほとんど食べた上で食べたりしました。ちなみに夕食はハンバーグ。全部食べました。でも、デザートが高いカロリー食だからなのかどうか甘すぎて、残しましたが。

  7日、退院の日。朝、6時過ぎに整形の医師が来て下さって、退院後の注意など。医師の依頼で看護婦さんに3つつけていたドレインの内2個は外してもらって、すごく嬉しくなりました。そして、退院の準備をしているところに夫が迎えに来てくれて、11時過ぎに自分の足で歩いて病院を出ました。お腹を切っているので、背中を丸めて歩いていたので、腰が痛くなりました。今はほとんどまっすぐに近くなりましたが。
 


 
カナダでは日本に比べて、あまりにも早く退院するので驚いておられることかと思います。

 でも、起きて歩く事が出来れば、家の方がズーっと良いです。夫が休暇をとってくれて、上げ膳据膳でごろごろして、テレビをみたり本を読んだり。その後ドレインなどの手入れや、ガーゼの交換は、看護婦さんが訪問看護をしてくれるシステムになっているので、心配はありません。

 8日、雨だったので、散歩がてら小さいショッピングモールに行き、ランチ。10日、サンクスギビングにディナーに呼ばれていたので、夫の弟夫妻のところへ。11日、最後のドレインを看護婦さんに外してもらう。12日、チェゲバラの青春時代を描いた「オートバイ日記」という映画を見にいく。

  と言う感じで、寝たきりではなく、適当に楽しんでいます。

 痛みは、これだけの手術をしてないほうがおかしいので、仕方がないのですが、やはり結構つらいです。痛み止めは自分の身体の様子をみて、自分で決めて飲むので、そこが日本の完全看護と違うところでしょう。日本だったら、まだ点滴をしていて、点滴の中に痛み止めが入っていて、、というところでしょうか。もしくは、看護婦さんが、時間できっちり薬を持ってきてくれて、飲むだけ、という感じかな?

 いずれにしても、ほっとしています。つらくても手術をして良かったと思うし、再建手術もしてもらって良かったと思います。

  アメリカの大統領選挙、ホットになってきました。テレビのディべートを見ている限り、ケリー氏の方が頭も切れるし、言っていることはその通りだと思えますし、これで、どうしてブッシュ氏に投票しようと思うんだろう、と不思議になるくらいですが、どうなるのでしょうか?バンクーバーのコミュニティ新聞でジョージア ストレートという新聞があります。その星占いがすごくよくあたると評判なのです。例の9、11も当てたし。その星占いによると、今度はケリー氏が勝つ、予想していますが。

  では、また!

                                                                                                    弥生

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